
最後に紹介するのは「LINEWORKS」です。「LINE」と聞いてピンと来られた方も多いのではないでしょうか。その通り、このLINEWORKSは、あの通信アプリとして今や国内のみならず世界中で広く使われている「LINE」のビジネス版とも言えるビジネスチャットツールなのです。
「わざわざビジネス版のLINEなんて作る必要ある? ふつうのLINEを使えばいいんじゃないの?」と思われた方、よく考えてみてください。ふつうのLINEはビジネス目的にあまり向いていないのです。入力画面の小ささや「かわいらしさ」を全面に押し出したインターフェースは日常での用途であればなんの問題もありませんが、ビジネスに使おうと思った場合、ただ邪魔なだけです。大きなファイルが遅れなかったり、PCで開くと機能に大幅な制限がかかるといった点も大きなデメリットと言えるでしょう。
その最大の特徴は、膨大なユーザー数。LINEとLINEWORKSはあくまでも別ツールとみなされてはいますが、実はある程度機能を連携させることが可能となっているのです。だから、たとえばLINEしか使っていないプロジェクト協力者に対してもLINEWORKS用のIDパスワードを取り直させるといった手間がいらず、そのままいつものLINEでコミュニケーションをとることができるのです。先述したChatworkやSlackではこうはいきませんから、まさにLINEのこれまで培った実績を活かした利便性ではないでしょうか。
その上、従来のLINEのようにPCブラウザ版の画面が小さく、使いづらいといったこともありません。ビジネス目的の人がPCでも利用できるよう、デザインがほぼ一から組み直されています。今までほかのビジネスチャットツールを使っていた方も、はたまたLINEで不便さを感じながらビジネスのやりとりを行っていた方も、こういった改良点はかなりうれしいはずです。
このLINEWORKS、LINEを運営しているLINE株式会社やその協力会社であるワークスモバイルジャパンがかなり力を入れているプロジェクトのひとつであり、2017年よりさかんにCM等でのプロモーションを行っています。このままさらなる機能の向上に力を入れていくのは必須とすら言えるので、なかなか将来性の高いツールと言えるでしょう。
もくじ
メール機能やストレージ、アンケートなどビジネス目的に使えそうな機能充実
単なるコミュニケーションツールでしかLINEから生まれ変わったLINEWORKSには、ビジネスを円滑に行うにあたって欠かすことのできない便利な機能が多数セットされています。そのうちのいくつかについて紹介していきましょう。
まず、わたしが個人的に「いいな!」と感じたのはメール機能です。これは従来のキャリアメールやWEBメールとは異なり、LINEWORKSのシステム上のみでメールのやりとりを行うことができる機能です。「既存のメールを使えばいいのでは?」と思われるかもしれませんが、スマホで使用するプライベートなメールアドレスというのはなるべく会社に教えたくないものですし、何よりいちいち違うアプリを立ち上げたりするのが面倒です。そこへくるとこのLINEWORKSのメールはわざわメールアドレスを相手に伝える必要がなく送信や返信を行うことができますし、何よりLINEWORKSを立ち上げるだけで済んでしまうのです。これを導入すれば、コミュニケーションがより円滑になることは間違いないでしょう。
そしてもうひとつがストレージ機能。コミュニティメンバーのみが利用できるDriveを設け、その中で大きなサイズのファイルをやりとりすることができるといったものです。このような機能は従来のLINEにはありませんでしたね。同じものだとGoogleDriveなどが有名ですが、あれはいちいちGoogleアカウントを取得してログインする必要があったり共有URLをコピペしなければならなかったりして、いまひとつ利便性に欠けるものでした。しかしこのLINEWORKSのストレージ機能であれば、コミュニティ内で簡単に、感覚的に利用することができるのでとてもラクラクです。
さらに面白いのが、アンケート機能というもの。これはコミュニティ内で項目を設定し、アンケートを実施することができるというもので、社内やコミュニティ内での意見収集を楽に行うことが可能となっています。よくある質問項目が簡単に作れるテンプレートも用意されていますし、記述式から選択式までさまざまな形式のアンケートを作ることができますから、かなり応用が利きます。
こうしたユニークな機能が多数盛り込まれているのは、LINEのやる気を感じさせてくれますね。
組織単位でのコミュニティ作成が可能、アクセスの制限も自由にできる
さらにこのLINEWORKS、ビジネスチャットツールを利用するにあたっては非常に重要なポイントともいえるグループ作成機能に関しても綿密なフォローがなされています。
マイナーなビジネスチャットツールの場合、シンプルなひとつのグループを作ることしかできず、複雑な組織の場合は対応しきれないということが多々起こり得ます。しかし、このLINEWORKSであれば、社内組織メンバーのみならず、プロジェクトチームや同業務のグループなど、あらゆる組み合わせでグループ作りを行うことが可能です。
もちろん、グループ内のみでの音声通話や、ファイルのやりとりも自由に可能。それだけではなく、誰がどのファイルにアクセスしてよいか、またはコミュニティ内で発言してよいかといったアクセスの制限に関してもかなり応用が利くのです。
複雑な組織やプロジェクトの体制をなるべく再現できるビジネスチャットツールが欲しいという方に対して、LINEWORKSはそのニーズをかなえられるのではないでしょうか。
いまひとつ、ビジネス向けに特化しきれていない一面も
このように、さまざまなユニーク機能と便利なグループ作成機能を持っているLINEWORKSではありますが、やはりというべきか少々の欠点も抱えてしまっています。
それは、いまひとつビジネス向けに特化しきれていないという点。よくよく見てみると、ビジネスにおいては不要とも思える機能まで実装されてしまっているのです。
たとえば、LINEでもおなじみの既読機能。メッセージ画面を開くことによってマークされる「既読」の文字がトラブルの原因になったことはないでしょうか。これがビジネスチャットツールであるLINEWORKSにも導入されてしまっています。よって、「既読」マークが出ているにも関わらずなかなか相手からの返事が来ずイライラしてしまったり、その逆でお客様から「既読がついているのに何で返事をしないんだ!」と怒られてしまうといったようなことが起こりかねません。これは正直いっていらない機能であったかと思います。
また、魅力のひとつであるグループ作成機能についても、実は新しく加わったユーザーがこれまでのグループ内で行われた会話の履歴を閲覧することができないという、決して無視できない欠点があります。
LINEWORKSを利用した方の口コミ・批評を集めてみました
利用のハードルが低く、操作も簡単
こんな仕事に便利なのは初めてだ
日本人には口からの話よりメッセージで話すのが気が楽。まー人により話したくない人もいるし。笑
→メールに変わる新たな連絡手段といえば今や誰もが使用しているLINEです。LINEWORKSはその名の通りLINEが提供するビジネスチャットで、LINEの知名度の高さと相成って導入している企業も数多くいます。
実際の使い心地は口コミの意見にもあるよう非常に使いやすく、基本的な操作はLINEを使用している方であればすぐにでも慣れる事が可能なため、新たなコミュニケーションツールを導入した際の最大の懸念である、乗り換え時の負担は他のツールと比較しても少ないようです。
→業務中気がつけば自分でも混乱してしまう程に、画面上に様々なファイルやアプリケーションが立ち上がってしまっている状況があるかと思います。常に開かざるを得ないツール等数多くあるとは言え業務効率という点から見ると、端末問わず画面上は常に整理され管理しやすい状態であるのが望ましいです。
LINEWORKSであればスマートフォン上で、複数様々な機能を含めた操作を完結させることができるため、PC画面上で操作を行う負担を減らせるのも魅力的です。
リモートで働くときに便利
PCを開かないとできない作業がスマートフォンでも同じ操作ができるので外出先などリモートで働くときにはやっぱり便利。
チャット以外の機能も使いこなすようになれば楽!
→LINEWORKSは日常生活で欠かすことが出来ないコミュニケーションツールになったLINEのビジネスチャット版です。普段から使っているので比較的使いやすいでしょう。
チャット以外にも多くの便利な機能があるので、それらを利用すれば更に使いやすくなります。例えば、他にはないであろうアンケート機能です。コミュニティ内でアンケートを実施できるというシンプルな機能で、意見収集を簡単に行うことができます。イベントの出欠や日程調整などにも便利ですね。