
ビジネスチャットおすすめ一覧

たくさんの魅力あるポイントを抱えながらも、とある問題点も垣間見えるのが、「Chatwork」です。同名の企業によって開発運営されているこのビジネスチャットは非常に高い知名度とユーザー数を誇っており、企業内でのデジタル会議やちょっとした連絡のやりとりのみならず、クラウドソーシング系のサービスにおいてもさかんに利用されています。日本国内のユーザー数だけで言えば、かなり大きい数字を持っていると言えるかもしれませんね。
このチャットワークですが、実は無料で利用することも可能なんです。もちろん、一部の機能は制限されてしまいますが、それでも基本的なビジネスチャット機能は十分に使えるので、この無料版だけを使っているという利用者も多いようですね。
実際にわたしが使ってみた中で「おっ」と思ったのは、かなりの多機能であるという点。ビジネスチャットを使う目的と言えばもちろん社員間での業務連絡等のやりとりに他なりませんが、「もっとこんなことをしたいな」「チャットをしている中でこういうことができればいいのに」といった要望はやはり出てきますよね。そんな利用者のシステムや機能に関する要望を、このチャットワークはくまなく取り入れているように思えました。
たとえば、チャット内で送信したメッセージに関しては、送ったら取り消しが効かないといったものが多いですが、このチャットワークであれば一度送信したメッセージを削除することができます。これなら、不要な発言をうっかり送信して周囲を混乱させたり、誤字で相手に誤解を与えてしまうといったことも起こらなさそうでいい感じです。また他に、引用機能も備わっています。これによって特定のだれかが発言した内容を相手に直接提示しながら発言することができるようになるので、より理解がしやすい、円滑なオンライン会議の進行が可能となっているのです。
後述するような欠点もあることはあるのですが、総合的な観点から見れば、このチャットワークはさまざまな機能を備えた、ユーザーのニーズに応えてくれるビジネスチャットツールと言えるでしょう。

次にご紹介するのは、「Slack」というビジネスチャットツールです。「ビジネスチャットツールについてはいろいろ調べていたけど、Slackというのは見つからなかったなあ」と思われている方もいるでしょう。それもそのはず、このSlackは日本ではなく、海外製のビジネスチャットツールだからです。
Slackは2013年、アメリカの会社であるスラックテクノロジーによって作られました。もともとオンラインゲームの開発を行うために用いられていたものですが、徐々にそれ以外の事業を行っている企業にも利用されるようになり、2017年時点では200万以上のユーザーを獲得していると言われており、世界中で幅広く利用されています。そしてまた、国内においてもユーザー数が着々と増えはじめ、大企業からベンチャーまでさまざまな組織によって用いられています。海外発のサービスでありながら日本国内においても支持を集めている理由は、ほかのビジネスチャットツールに先駆けて登場したという理由もありますが、それ以上にビジネスチャットツールとして使いやすかったというのもあるでしょう。
その利用形態に関してですが、基本的な機能に関してはフリープランによって無料で利用することができるようになっています。有料プランとしてはスタンダードプランとプラスプランが用意されていますが、これらの利用登録を行うことによって共有チャンネルやシングルチャンネルゲスト、マルチチャンネルゲストといった、企業間でのプライベートな話し合いを行うために欠かせない機能を使うことが可能です。また、音声通話やビデオ通話も用意されており、海外製でありながら臨機応変な使い方ができます。
無料でお試しするといったようなことも可能なので、ご興味のある方は一度使ってみるというのもよろしいのではないでしょうか。

次にご紹介するのは、「chatluck」です。このビジネスチャットツールを運営提供しているのは、ネオジャパンという会社。調べてみたところ、神奈川県横浜市に本社を構えている会社であり、大阪にも事業所を持っているとのこと。従業員は100名程度ではありますが、資本金は2億以上あり、やや大きめの中堅企業といったところでしょうか。
ビジネスチャットツールの運営提供のみならず、クラウドを利用したパッケージソフトの開発販売やネットワークインフラの構築等、ITテクノロジーに関するさまざまな事業を手掛けており、そうした分野には自信を持っていると見てよさそうです。
そんなネオジャパンが運営提供しているビジネスチャットツールのchatluckですが、そのウリをストレートに言い表すならば「ビジネスでの用途に特化したデジタルコミュニケーションツール」といったところでしょうか。
ビジネスであるかそうでないかとの間には、かなり大きな差があります。プライベートであれば笑って許されるようなことでも、ビジネスであれば許せないなんてこと、たくさんありますよね。そんな「ビジネス用に使えるのであれば、こういう風に設計した方がいいだろうな」や「こういう機能があれば、ビジネスを効率化する役に立てられるのでは」といったような、ビジネスマンの観点から見てよいと思ったデザインや機能が多数盛り込まれています。
しかし、わたしが実際に使ってみた感想としましては、ビジネスのみならず仕事仲間とのちょっとした連絡のやりとり、はたまた友達やサークル仲間同士での気軽なコミュニケーションツールとしても十分に使用できるような印象を受けました。画面構成がかなり考えられているので直感的に見て使いやすく、操作を覚えるまでに時間を必要としないのです。サーバーが重いだとか、ボタンが押しづらい位置にあるといったような運用やデザイン面における欠点も特に見えず、個人的にはまんべんなく使いやすいビジネスチャットツールであるとの印象を受けました。

最後に紹介するのは「LINEWORKS」です。「LINE」と聞いてピンと来られた方も多いのではないでしょうか。その通り、このLINEWORKSは、あの通信アプリとして今や国内のみならず世界中で広く使われている「LINE」のビジネス版とも言えるビジネスチャットツールなのです。
「わざわざビジネス版のLINEなんて作る必要ある? ふつうのLINEを使えばいいんじゃないの?」と思われた方、よく考えてみてください。ふつうのLINEはビジネス目的にあまり向いていないのです。入力画面の小ささや「かわいらしさ」を全面に押し出したインターフェースは日常での用途であればなんの問題もありませんが、ビジネスに使おうと思った場合、ただ邪魔なだけです。大きなファイルが遅れなかったり、PCで開くと機能に大幅な制限がかかるといった点も大きなデメリットと言えるでしょう。
その最大の特徴は、膨大なユーザー数。LINEとLINEWORKSはあくまでも別ツールとみなされてはいますが、実はある程度機能を連携させることが可能となっているのです。だから、たとえばLINEしか使っていないプロジェクト協力者に対してもLINEWORKS用のIDパスワードを取り直させるといった手間がいらず、そのままいつものLINEでコミュニケーションをとることができるのです。先述したChatworkやSlackではこうはいきませんから、まさにLINEのこれまで培った実績を活かした利便性ではないでしょうか。
その上、従来のLINEのようにPCブラウザ版の画面が小さく、使いづらいといったこともありません。ビジネス目的の人がPCでも利用できるよう、デザインがほぼ一から組み直されています。今までほかのビジネスチャットツールを使っていた方も、はたまたLINEで不便さを感じながらビジネスのやりとりを行っていた方も、こういった改良点はかなりうれしいはずです。
このLINEWORKS、LINEを運営しているLINE株式会社やその協力会社であるワークスモバイルジャパンがかなり力を入れているプロジェクトのひとつであり、2017年よりさかんにCM等でのプロモーションを行っています。このままさらなる機能の向上に力を入れていくのは必須とすら言えるので、なかなか将来性の高いツールと言えるでしょう。

ビジネスチャットについて調べてみると、本当にたくさんのものが見つかりました。でもその中でわたしがもっともよいと感じたのは、株式会社テンダという企業が運営提供を行っている「TEんWA」というサービスです。このテンダという会社について知っているという人はあまり多くはないかもしれません。大企業というわけではありませんが、クラウドソーシングやラーニングシステムを開発し、中国にも支社を持つ実力派の企業です。
このTEんWAについて知ったとき「ああ、ひょっとするとこれからはこういう独自のサービスを提供できる企業が伸びるかもしれないな」と感じさせられました。それほどまでに、このTEんWAは他のビジネスチャットと異なる独自の魅力を持っているのです。
いったいその魅力とはなんなのかというと、単なるビジネスチャットではないということ。チャット機能によって遠く離れた社員同士がミーティングを行うことができるというだけではなく、なんとそれによって社員同士のロイヤリティを向上させ、うつ病を改善、離職率低下につなげることができるというのです。
「本当かよ? なんか胡散臭くない」と思われるかもしれませんが、決してオカルトめいた機能が実装されているわけではありません。ストレートに言ってしまえば、ビジネスチャットに欠けてしまいがちな人間の感情の動きや思考をできる限り再現し、相手にうまく伝えられるようにするためのいろいろな機能が備わっているということなのです。このような面に配慮しているビジネスチャットはこのTEんWAだけ。人々のメンタルに関する問題が大きく取沙汰されるようになった昨今において、こうした「心への配慮」を重要視しているTEんWAは、非常に貴重な存在ではないかと思えます。
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